美容鍼による内出血が出来てしまっても安心して下さい
美容鍼のリスクで考えられるのが内出血。お顔の悩みを改善したいお客さまにとって、顔面部に内出血が起きてしまった時のショックは大きいものです。施術する場所がいかなる部位にせよ、鍼灸師はこの内出血に関しては細心の注意をはらって施術に臨んでいます。
そもそも内出血は、鍼が血管を傷つけ漏れ出てしまった血液が皮下組織に現れて出来ます。本来は微細な鍼なので血液が避けていくのですが、人によっては血管の柔軟性が低下して鍼が触れてしまい内出血を起こしてしまいます。体中に毛細血管は網の目のように張り巡らされているので、内出血をゼロにするという事は中々難しいのです。
しかし東洋医学ではこの内出血も、体にとって不要なもの、栄養素のないものを体外に排出したと考え決してマイナスには捉えません。事実内出血が改善していく過程で気血水の循環が盛んになり、軽減した頃には以前よりお肌の調子が良いという声を聞きます。本来、体の循環とバランスが良ければ滞ることもないものが何らかの原因で溜まってしまい、それを外に排出させたという風に考えます。
当院でも必ず術後、お客さまと一緒に内出血などお顔の状態を確認します。それでも稀に起こってしまうことがありますが、少しでも早く消失させるケアがあります。まず48時間以内は原則局部を保冷剤を包んだハンカチなどで冷やします。その後3日目以降安定してきたら温めます。この時軽く圧をかけマッサージをしていくと血腫の吸収が早くなります。その時血管内の血液やリンパ液の流れも促進され、自然治癒力が上がり早く治ります。内出血した部分は、最初赤、青かった皮膚が次第に薄く広がり、皮膚は黄色になっています。あとはその色がどんどん薄くなり消失していくという感じで回復していきます。
美容鍼灸を専門に行っている院ではそれぞれ対策を考えています。例を挙げれば、内出血の起こりやすい目元を避けたり、逆に内出血が起こりづらい部位に鍼をしたり、内出血軽減のアフタークリームを用いたり、鍼の本数を最小限の数にしたり、鍼を入れる、抜く技術をあげるなどです。少しでも内出血が起こらないように、でもお客さまに喜んでもらえるよう鍼灸師は日々研鑽をつんでいます。ぜひ安心して美容鍼灸を受けてほしいと思います。
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