やっぱあそこの先生って、上手だよね。あの先生にハリしてもらえば間違いないわ。開業して自分が院の看板を背負っている以上、その先生の腕でお客様がどんどん集まって来る。ハリの技術が高ければ高いほどお客様がたくさん来院してくれる。
多分どの鍼灸師の先生も疑う余地もなくこう思っているはず。もちろん開業当初の僕もそう思っていて、技術レベルをあげる為によくセミナー参加していました。
でも4年間の経営を振り返ると、決してそれはイコールでないと思うようになりました。鍼灸業は一生勉強。という考えに異論はなく生涯勉強しなくていけないと思いますが、腕がいいからと言ってお客様が集まる、それだけが全てではないと思うのです。
メチャ美味しいケーキ屋さんだけど、愛想も悪く店も汚い、その上休みが多いとしたら…流行りませんよね。
というのも、ボクのように知らない土地でゼロから始める場合、すでにそこには⻑年地元に根付いた素晴らしい治療院がたくさんある。そこに割って入っていっても、相当なインパクトのあるスーパー治療家でない限り、なかなか集客には結びつかないんです。
それに気づかず腕を磨くことばかりしていたら、そのうち院の体力も保たなくなり最悪の結果になってしまうかもしれないのです。お客様が目の前いて、はじめ自分の腕を披露出来ることを忘れてはならないと思います。
でもそこに様々なアイデアや経営力があれば、十分割って入っていけることは可能だと経験してきました。開業当初はお客様の満足度をあげる技術レベルをキープしつつ、まずは経営していくことが最重要だと思います。
実際僕も開業当初ブログ記事は朝四時起きで書いたり、ニュースレターを作っては商店街や商店に飛び込み置かせてもらったり、もちろんポスティングに街中歩きました。特に冬場はお客様もそれほど来なかったので、妻や息子と一緒にニュースレターを小脇に抱え走り回っていました。
他にも地元のフリーペーパーに記事掲載させてもらったり、無料で高齢者 施設に毎月のようにお灸教室をやったり、ラジオ出演させてもらったり、今思い出しても暇だったのでよく動き回っていました(笑)
その甲斐あってか半年したくらいから、少しづつ恵庭・千歳ではり灸といえばナツメ堂さん。という風に言ってもらえるようになり、検索順位も上位に載ることが多かったです。
何度言いますが、いくら宣伝によってお客様を集めたとしても、そこにしっかりとした技術がないと、それっきり。下手したら効果を実感せずに帰ったお客様のクチコミに寄ってお客様が減るという悪影響になるかもしれません。
そこは間違ってはいけないです。
技術レベルをあげる努力はもちろんしつつ、経営能力を発揮して行動していかないと、新参者としては到底太刀打ち出来ないです。技術力と経営能力も大切ですが、初めは院を運営していくチカラが最も必要となってきます。
みなさんも今チカラを入れていることは技術力、それとも経営力ですか?よく見極めて今やるべきことにフォーカスして行動して下さいね。
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