第五話【起死回生をするためにナツメ堂がやったこと】
てっきりその方のアドバイスを受けるだけで一気に売り上げアップ、なんて思っていた自分の考えが甘いことをその後知らされます。
一番先にやったことは、今まで来院したお客様のお悩みを書き出し、その上でナツメ堂ならではの特徴を作り出すこと。
技術さえ良ければお客様が集まる!と思っていた僕にとって、『特徴ってなんだよ…どんな悩みにも対応出来るからハリは良いんだからさ』。でも、言われるままに作業をこなすがこれがキツイキツイ。
何にも浮かんでこなくていつも脳みそは汗をかいていました(笑)それでも妻が協力してくれ、以前から自信があったうつ症状や膝の痛みを前面にアピールする方向で宣伝。(そういえばこの時も事件が勃発しちゃいます。)うつ症状のお客さま集めに一生懸命奮闘していたら、ものの見事に多くのお客さまが来院。ヤッタヤッタ!と喜ぶ暇もなくお一人お一人じっくりと対応しているうちに、ボクの方がバテてしまい危うくうつになりかけるし(笑)。膝の痛みをお持ちのお客様宛に、ニュースレターを大雪の日に配っていたら、思いっきりコケてこっちが膝を痛めるみたいな…。
ホント今思い出しても笑えます。
そんな状況の中、たまたま釧路時代の院長から『改めて美容鍼ってイイかも』とアドバイスされ、今度こそはと決心。インテリアを新調しベッドも減らし個室を作り、女性がゆったり出来る場所作りに投資しました。
もう資金もギリギリ。『これがダメなら寝ないでコンビのバイトをする』と覚悟を決め、美容鍼専門院として生まれ変わりました。もちろん出来る限りの宣伝は行い、その中でも特にニュースレターとブログは、寝ないで発信し続けました。
『今度こそは、今度こそはお客様に喜んでもらえるナツメ堂にする。』料金も今までは考えられない高単価に設定しほとんど背水の陣状態。
するとやっとのことで、お客様が集まり始めました。
この時の嬉しさは、やっぱり今までで一番!。ここまで来るのに開業から一年半、ジリ貧だった売り上げも徐々に増えその年の12月には152名の来院で80万円を上げるまでになりました。今ではそんな状況が最低ラインとなり安定した経営を続けています。
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