まずは相談、次に整理整頓、出来ないことは外注へ
鍼灸院を経営しているとはいえ、私たち鍼灸師が最も活きるのはお客さまの前です。だからベッドサイドに立った時は、お客さまの症状をいかに変化させるか、ということに一心でなければいけない。
ところが一人で経営されている院であれば、お客さまへのお礼手紙を書かなくてはいけない。SNSの発信やブログ記事を書かなくていけない。あっ、電話がかかって来たしついでに宅急便も来た…あれこれとやらなければいけないことばかりでもう気がそぞろ。ベクトルが目の前にいるお客さまに向いていないことはないでしょうか?
集中出来ないことで一番残念なのは、自分が持っているパフォーマンスを存分に発揮出来ない。お客さまもしっかりとした効果を実感出来ない。中途半端のまま施術が終わってしまうことほど、がっかりなことはないですよね。
事実私も同じような状況が続いていました。家に仕事を持ち帰るのは当たり前で、夜遅くまで様々な作業に追われていました。家族もいるのでもちろん帰宅して手伝いを済ませ、みんなが寝てからやり始めるという感じで精神的にも疲れ果てていたのを覚えています。
そこで仕組みを変えねば体が保たない、この状況を5年後も続けてはいけれないと思い、考えを一変させました。そこでやったことが先ずは相談です。先に整理整頓してからがいいのかもしれないですが、その気力もなく先ず話を聞いてもらうことをお願いしました。相談先は経営コンサルタントでした。
ここで相談相手を選ぶ時に気をつけたことは、同じ業界の人には相談しなかったことです。いわゆる業界の常識にとらわれてしまうことを避けたかったからです。今思えばこれは大正解で、経営コンサルタントの方と最初に話した時はとても新鮮だったし、何より気持ちがクリアになりました。もちろん現場への意欲は増していき、集中すべきはお客さまという基本に立ち返ることが出来ました。
経営コンサルタントに相談した次は、整頓整頓です。鍼灸師として経営者としてすべきことを分けたり、仕事中か帰宅終してからするべきことか等、区別して行きました。ここまで来ると後はスムーズで、不要な作業や本当に大事なことがはっきりします。ここでも大事な点は、その業務が直接お客さまの喜びに繋がることはじっくり行い、そうではないものはいかにさっさと済ませるかを心掛けました。
この先はそれぞれの経営状況にもよりますが、自分でやるべきことなのか、自分でなくてもいいことかを分け、外注出来ることはお願いして行きました。以前は印刷物は原稿作成から印刷、ポスティングまでを自分でやっていましたが、ココナラ等スキルを手軽に提供してくれるサイトを利用して行きました。
先ずは今の仕事量を確認し、相談出来る人に聞いてみる。頭がクリアになったところで仕事を整理整頓し、大事なことに集中出来る環境を作る。そしてどうしてもということ以外は外注する。仕事がいっぱいいっぱいになっている方は、是非この流れを参考にしてみてください。
私がお世話になっている経営コンサルタント城岡さんのご紹介です。
スキルのフリーマーケット、ココナラはよく利用するサイトです。
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